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【第5話】限界のその先に──私が“動いた”転職活動のすべて

不登校の子を育てながら転職活動に踏み出した女性が、光の差す小道を歩く水彩イラスト
こはる

【この記事でお伝えしたいこと】

このブログでは、不登校の子どもを抱えながら
働き続けることに限界を感じた私が、
転職活動を通じて「環境を変える」という選択をした体験をお話しします。

  1. 転職エージェントとの出会いで感じた安心感
  2. シングルマザーとしての不安や葛藤
  3. 異動という選択肢が、心の余白を取り戻してくれたこと
  4. 働き方を変えることで、暮らしそのものが少しラクになったこと

そして最後には、同じように悩んでいるあなたへ
「その一歩が、きっと未来を変えるかもしれない」
そんなメッセージを込めて、お届けします。

前回の記事はこちらから
【第4話】遅刻・早退・評価ダウン。不登校と仕事の両立で壊れかけた私の話
【第4話】遅刻・早退・評価ダウン。不登校と仕事の両立で壊れかけた私の話

限界が来た日──「辞めたい」と思った私の本音

1.不登校と仕事の両立で心がすり減っていった

「もう無理だ」と思ったのは、不登校が始まってまもなく2年が経とうとしていた頃でした。
毎日のように早退・遅刻を繰り返し、上司との関係も悪化。
職場では居場所がなくなりつつあり、子どもとの時間にも笑顔は減っていきました。

このまま働き続けることに限界を感じて
本気で今の会社を辞めることを決意。
転職活動を始めることにしました。

2.最初に登録したエージェントは進まずに終わった

最初に登録したのは、マイナビAGENT
しかし、すぐに「紹介できる案件がありません」というメールが届きました。
やっぱり私みたいな条件の人間には、仕事なんてないのかもしれない──。
そんな気持ちで、その後しばらくは、求人を「眺めるだけ」の日々が続きました。

けれど、ある日、心の底から思いました。

「もう、本気で辞めたい」
「このままじゃ、壊れてしまう」

そうして私は、ただ眺めている日々から転職活動に本腰を入れることを決意しました。

夜明け前の静かな部屋でパソコンを開く女性のイラスト。窓の外にはやわらかな朝焼けが差し込み、女性は横顔でうっすらと穏やかな笑みを浮かべている。淡い水彩タッチで描かれ、静かな決意と希望を感じさせる雰囲気。

転職エージェントとの出会いで見えた“知らない道”

1.Dodaの対応は驚くほど迅速だった

次に登録したのがDodaの転職エージェント
登録完了の30分後にはカウンセリング案内の電話がかかってきました。
翌日には、カウンセリング担当者からの予約確定のメールと、オンライン面談のURLが届きました。そして、その翌日には面談を実施。
その迅速な対応に、とても感激したのを覚えています。

2.「私にも仕事がある」と言われた安堵


カウンセリング面談では、担当の方がとても丁寧に、今の悩みや希望条件を聞いてくれました。

「こういう仕事もありますよ」と紹介されたのは、今まで知らなかった職種でした。
ひとりで悩んでいたら、絶対にたどり着けなかった道。
今の自分に求人なんて無いと思っていたので、”仕事はある”と言ってもらえただけでも、心の安定剤になりました。

3.「一人じゃない」と思えた手厚いサポート


履歴書の書き方、条件の見直し、求人の選び方…
どれもマンツーマンで手厚くサポートしてくれて、**「私はひとりじゃない」**と思えた瞬間でした。

私が利用した転職エージェントはこちら

Dodaの転職エージェント。
丁寧な面談や、親身なサポートが心の支えになりました。
👉 Dodaの公式サイトはこちら


面接に進めない現実と、シングルマザーの退職リスク

1.厳しい条件と地域の壁に苦しんだ日々

エージェントからは、たくさんの求人案内をいただきました。
しかし、私の条件が厳しすぎることもあって、応募したいと思える求人がそう多くないこともあり、なかなか面接には進めませんでした。

私は「在宅勤務」を強く希望していたのですが、私の住む地域ではそうした企業が少なく、
フルリモートの案件も、「研修期間は出社必須」「月に数回出社あり」などハードルが高く、通勤に2時間以上かかる企業には応募する意欲が湧きませんでした。
そのため、 応募できる求人は限られていきました。

それでも、エージェントは粘り強く提案を続けてくれました。
でも、気がつけば1ヶ月半──まだ面接にも行けていない。

通常、カウンセリングから転職まで2〜2.5ヶ月程度が目安と、
初回の面談時に聞いていました。

まだ1ヶ月半……もう1ヶ月半。
一度も面接に進めない状況に、焦りを感じ始めました。
転職活動に専念するために、退職という選択も視野に入れ始めていました。

2.無職になる怖さ──計算では割り切れない不安


正直、辞めたくて仕方なかった。
けれど、「シングルマザーで、子どもを抱えながら無職になる」という選択は、想像以上に重く、そして、怖かった。

子どもはふたり。
食べさせて、育てて、守っていかないといけない。
その責任を、たった一人で背負っているのが現実でした。


「失業手当もあるし、有休も1ヶ月以上残っている。」
「貯金も多少はあるし半年は無収入でも大丈夫。」
頭では計算して、なんとかやれるかも、とシミュレーションしてみる。

でも、それでも怖くて踏み出せない。

もし半年で就職できなかったら?
もし病気になったら?子どもが入院したら?想定外の出費があったら?

「最悪、バイトでもなんでもして繋げばいい」
そう思う一方で、バイトすら見つからなかったら?
と気づけば何もできないまま、ただ不安だけが増していきました。

ハローワークも考えたけど、平日に行く時間がない。
土日は開いていない上に、申請や面談に時間がかかる。
「休みたい」と上司に言うことすら気まずくて、
本当は休める環境だったはずなのに、“休みたい”とすら言えなかった。

私がやりたいのは、仕事を辞めることじゃない。
子どもと、自分の生活を壊さないために、今を変えることだった。

でもそれは、「辞める=逃げ」じゃなく、「守るための選択」だと、
ようやく自分に言い聞かせられるようになったのは、もう少しあとになってからのことです。

3.職場の人間関係が追い討ちをかけた

在宅勤務が主流の部署だったため、上司と顔を合わせることは少なかったのですが、
月1回の会議で出社したときには、上司の冷たい態度が露骨でした。

・以前は一緒にお昼を食べていたのに、避けられている
・就業時間に「上がれますか?」と他のメンバーには声をかけていたのに、自分には一言もない
・メールやチャットでは辛辣な言葉
・グループチャットでの叱責

「もう無理だ」と思いました。
気がつけば、私は会社のお荷物だと思い込むようになっていました。

ついに、私はその上司のさらに上の上司である課長に「最短で辞めさせてほしい」と伝えました。
リスクのことはあったけれど、それを取ってでも今の環境から逃げ出したかった。
そう思っての、決断でした。

課長は、私の話を最後まで聞いてくださり、
「少し、考えさせて欲しい」と言って、その日は終わりました。

それから数日は、転職活動を続けつつも、変わらない現状に焦りと不安が募る一方でした。


異動”という予想外の提案──私が選んだ“もうひとつの道”

1.会社から見放されたと思っていた私に届いた言葉

数日後、課長と部長から呼ばれて面談。
そこで出されたのが、「異動」という提案でした。

会社のお荷物だと思い込んでいた私には、”異動”の選択肢は思いつきませんでした。
どうせ異動しても、また迷惑をかけることになる、そう思っていたからです。

でも――

2.制度はあるのに、使うたびに罪悪感が増していた

新しい部署は、今よりも業務負担が軽く、残業もほぼないとのこと。
在宅勤務も自由、フレックス制度も活用できる。
まさに、私が転職で求めていた条件が揃っていたのです。

今の部署でも、認めてもらっていたものの、都度都度上司への申請と許可が必要で、申請するたびに、関係が悪化していくような気がしていました。
そのため、会社として認められていた制度なのに、使う度に罪悪感が増していきました。

そのストレスがなくなるだけで、随分と負担が軽くなる気がしました。


働き方を変えたら、心に余白が生まれた

1.子どもと過ごす朝に、落ち着きが戻ってきた

あのとき、辞めていたらどうなっていただろう。
そう思うことがあります。

もしかしたら、減っていく一方の貯金に不安を感じ、焦って変な会社に入社してしまっていたかもしれません。
でも、“辞める”以外にも、“変える”という道があったことを知れたのは、大きな収穫でした。

不登校の子どもをひとり家に残して働くのは、やっぱり心がざわざわする。
でも、在宅勤務がメインになった今、
子どもの顔を見てから仕事を始められるだけで、気持ちの余裕がまったく違います。

「誰かに迷惑をかけているかもしれない」「また遅刻するかも」
そんな不安を抱えたまま過ごしていた毎日から、少しずつ解放されました。

2.働く場所よりも、「働き方」が人を変える

朝のバタバタに追われず、
子どもに「いってらっしゃい」ではなく「今日も家でゆっくりしてていいよ」と声をかけられること。
それだけで、心がスッと落ち着く瞬間があります。

会社を変えたわけではないのに、
働き方が変わるだけで、「生きる姿勢」まで変わったように思えました。

その選択を与えてくれた会社に、感謝しています。


読者へのメッセージ──あなたの変わりたいは強さです

あなたの「変わりたい」を、大切にしてください

私が欲しかったのは、
「もっと給料の高い仕事」でも、「華やかなキャリア」でもなかった。

「安心して働ける環境」と
「子どもとの暮らしを大切にできる日々」

それが、私にとっての“幸せ”でした。

あの頃の私は、ずっと「頑張らなきゃ」と思っていた。
「ちゃんとしなきゃ」「もっと強くならなきゃ」って。
でも今なら言えます。

頑張り続けることだけが、正解じゃない。
一度立ち止まって、自分を守ることだって、立派な“選択”です。

働き方を見直すこと。
環境を変えること。

その一歩を踏み出すことは、決して“逃げ”じゃない。
“自分と家族を守る勇気”です

どうか、今のあなたが感じている「しんどさ」も、「ためらい」も否定しないでください。
限界のその先に、“あなたの居場所”はきっとあります。

辞めたいあなたへ──エージェントを使うという選択肢

そしてもし、
今の会社を辞めたい、環境を変えたい──そう思っているのなら、
転職エージェントを活用することを、心からおすすめします。

面接のサポートや履歴書の添削、条件に合った求人の提案まで、
一人で悩みながら探すよりも、ずっと心強く、効率的に進められます。

私自身、エージェントと話す中で
「自分にも選択肢があるんだ」と思えたことが、大きな安心につながりました。

迷っているなら、まずは相談してみることから始めてみてください。
あなたの想いを、きちんと受け止めてくれる人が、きっと見つかります。

「辞めたい」と思うのは、弱さじゃない。
** 「変わりたい」と思うあなたの、強さです。**


次回予告

無理に学校へ行かせないと決めた今も、
不安が、すっかり消えたわけではありません。
運動不足、食生活、勉強の遅れ──
どれも気になって、つい「このままで大丈夫なのかな」と思ってしまう。
本音では、「やっぱり行ってくれたら安心なのに」と感じる自分もいて…。

次回は、そんな“親としての本音”と、どう向き合っていくかについて綴ります。

ABOUT ME
管理人(こはる)
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実はせっかち管理人
小2と小6の子を持つ、シングルマザーです。 上の子は不登校3年目。親子でのんびり歩いています。 最近の楽しみは、子どもと一緒にアニメを観ること。上の子の影響で音ゲーにもハマりつつあります。 毎週金曜日更新。
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